毛や汗にまつわる症状は、体の正常な反応なのか、異常な反応なのかをご自身で判断するのが難しいと思います。脱毛症や多汗症などには様々な治療法がありますので、病的かどうかと悩まず、医師にご相談ください。
脱毛症には様々な種類があります。どのタイプの脱毛症なのかを確認し、原因を探るために血液検査を行います。検査結果を確認して治療を進めていきます。外用治療や内服治療が中心ですが、紫外線治療や、免疫療法、最近では難治性の脱毛症に使用できる内服薬も出てきました。男性型脱毛症(AGA)の方は専用の内服薬が使用可能です。
多汗症には診断の基準があります。診断をしっかり行ったうえで、年齢や生活スタイルに合わせて治療を提案していきます。治療法は様々ですが、外用薬で治療を開始することが多いです。定期的な通院が可能な方は水道水イオントフォレーシスという治療も可能です。
汗をかかない、かけないという状態を無汗症といいます。汗をかけない状態には様々な疾患が隠れています。診断のために特殊な検査が必要となるため、検査・治療が可能な医療機関をご紹介いたします。また、コリン性蕁麻疹というタイプの蕁麻疹がある場合、無汗症の症状が出る場合があります。蕁麻疹の経過と汗についても気にかける必要があります。